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三菱ふそうファイターは、中距離配送から建設現場まで幅広く使われる中型4tトラックです。中古市場のファイターには ひとつ際立った特徴 があります — 相場ナビ編集部が集計した流通中の126台は、 2006年式から2026年式まで約20年分が同時に並んでいた のです。つまりファイターは、20年前の個体でも現役で買い手がつく 息の長い定番 。実際、最古の2006年式でも中央値369万円前後が残っていました。
もうひとつの顔が 架装による値の振れ幅 です。架装別では コンテナ車が中央値880万円 (13台)と突出し、最も低めのセルフローダー(361万円)とは2倍以上の開きがありました。中型4tは積載・架装の汎用性が魅力で、 どんなボディを載せているかが、年式や走行距離以上に査定額を左右する ことがあります。
補足しておくと、ファイターは初代が 1984年 デビューの中型で、現在はダイムラー傘下となった三菱ふそうが自社で造ってきた看板車種です(三菱ふそうは2003年に三菱自動車から分社独立し、2005年にダイムラーが株式の85%を取得して同社傘下に入りました)。固有のAMT「 INOMAT(イノマット) 」を持つこともファイターらしさのひとつです。ただし発表ベースの予定では、三菱ふそうは 2026年内にファイターの自社生産を終了し、以後は日野レンジャーのOEM供給に切り替える見込み とされています(日野自動車と三菱ふそうは持株会社ARCHIONの下で統合予定。発効日・詳細は変動しうる予定段階です)。つまり、いま流通している現行までのファイターは 「ふそう自社製の中型」として一区切りになる世代 にあたり、約20年分が現役で並ぶ今の中古市場は、中古として節目に立つ存在とも言えます。
この記事では、truck-bank.net 掲載の 126台分 の実価格を独自集計し、ファイターの年式・走行距離・架装別の相場を、編集部の視点を添えてまとめます(取得日 2026-06-14)。掲載価格は売り手の希望価格で、買取価格はそこから業者の費用・利益を差し引いた水準が目安です。
三菱ふそうファイターの中古相場(実データ 126台)
truck-bank.net の中古ファイターの掲載価格を集計した結果は次のとおりです。
| 区分 | サンプル数 | 最安 | 中央値 | 最高 |
|---|---|---|---|---|
| 全体 | 126台 | 150万円 | 476万円 | 1,488万円 |
中央値は 476万円 、平均は559万円で、レンジは150万〜1,488万円と広く開いています。平均が中央値より高いのは、新車に近い高年式(2025・2026年式)と高額架装が一部を押し上げているためです。買取価格はこの掲載価格から業者の費用・利益を引いた水準(編集部試算で概ね 286万〜381万円 )が目安ですが、後述のとおり 架装と売り先で大きく上下 します。
年式別の買取相場 — 約20年分が現役で流通する
ファイターの相場を理解する鍵がここにあります。下表のとおり、 2006年式から2026年式まで約20年分が途切れず流通 しています。大型トラックでは新しめの年式に偏りがちですが、ファイターは古い年式でも一定の台数と価格を保ち、最古の2006年式でも中央値369万円が残っています。中距離配送・建設という国内の実用需要が、古い個体を現役のまま市場に残しているのです。
| 年式 | サンプル数 | 最安 | 中央値 | 最高 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年 | 8台 | 880万円 | 918万円 | 1,210万円 |
| 2025年 | 8台 | 770万円 | 957万円 | 1,177万円 |
| 2020年 | 6台 | 458万円 | 489万円 | 749万円 |
| 2019年 | 7台 | 399万円 | 713万円 | 770万円 |
| 2017年 | 7台 | 319万円 | 409万円 | 693万円 |
| 2016年 | 11台 | 176万円 | 469万円 | 750万円 |
| 2015年 | 7台 | 218万円 | 493万円 | 1,298万円 |
| 2014年 | 15台 | 254万円 | 429万円 | 650万円 |
| 2013年 | 5台 | 262万円 | 416万円 | 847万円 |
| 2012年 | 8台 | 176万円 | 389万円 | 600万円 |
| 2008年 | 5台 | 150万円 | 330万円 | 924万円 |
| 2006年 | 5台 | 352万円 | 369万円 | 718万円 |
2006年式(中央値369万円)と2026年式(中央値918万円)の差は約550万円。平均すると年式が1年新しいごとにおおむね27万円前後ずつ高くなる計算ですが、注目すべきは 20年前の個体でも底が369万円で踏みとどまっている ことです。年式の新しさはもちろん効きますが、ファイターは「古いから値がつかない」とは言い切れない車種です(単年ごとの増減は架装やサンプル数で前後します)。
走行距離別の買取相場 — 過走行に偏らない中型の厚み
走行距離別では「〜10万km」の中央値880万円に対し「50万km〜」は339万円と、走行が進むほど下がります。ここで押さえたいのは 走行50万km超が29台(全体の約23%)にとどまる ことです。流通の6割超が過走行に偏る大型トラックと違い、ファイターは過走行帯への偏りが小さい。これは輸出だけでなく 国内の中距離配送・建設現場での現役需要 が厚く、走行が伸びきる前に国内で再流通する個体が多いためと読めます。一方で50万km超のレンジ上限は1,298万円と高く、過走行・人気架装の個体は輸出需要でしっかり値が残ります。
| 走行距離 | サンプル数 | 最安 | 中央値 | 最高 |
|---|---|---|---|---|
| 〜10万km | 32台 | 254万円 | 880万円 | 1,488万円 |
| 10〜30万km | 33台 | 319万円 | 489万円 | 1,232万円 |
| 30〜50万km | 32台 | 176万円 | 462万円 | 924万円 |
| 50万km〜 | 29台 | 150万円 | 339万円 | 1,298万円 |
つまりファイターは、 国内現役(中距離配送・建設)と海外輸出(東南アジア・アフリカ)の両輪 で値が支えられる構造です。国内で値がつかない過走行・低年式でも、海外で「丈夫な現役車両」として走り続ける需要があり、底が抜けにくいのが中型4tの強みです。
ボディ形状(架装)別の買取相場 — コンテナ車が突出
ここがファイター相場のもう一つの核心です。中型4tは積載・架装の汎用性が魅力で、載せている架装によって需要も価格も大きく変わります。
| ボディ形状 | サンプル数 | 最安 | 中央値 | 最高 |
|---|---|---|---|---|
| アルミウィング | 32台 | 175万円 | 389万円 | 1,177万円 |
| クレーン | 22台 | 295万円 | 528万円 | 1,378万円 |
| コンテナ車 | 13台 | 198万円 | 880万円 | 979万円 |
| 冷凍バン | 10台 | 169万円 | 418万円 | 748万円 |
| ダンプ | 7台 | 299万円 | 458万円 | 1,232万円 |
| 平ボディ | 7台 | 150万円 | 369万円 | 479万円 |
| アルミバン | 6台 | 176万円 | 399万円 | 469万円 |
| セルフローダー | 5台 | 295万円 | 361万円 | 847万円 |
架装別で突出するのが コンテナ車の中央値880万円 (13台)。最も低めのセルフローダー(361万円)や平ボディ(369万円)の 2倍以上 です。クレーンも528万円と高めで、特装系は架装そのものに価値が乗ります。逆に台数の多いアルミウィング(32台)は競合が多く、中央値389万円に抑えられています。 お持ちのファイターの架装は、年式や走行距離以上に査定額を左右します。 架装は申告しないと査定で見落とされやすいため、必ず伝えてください。
年式×走行距離で見る相場(クロス集計)
年式と走行距離は単独でなく 掛け合わせ で効きます。下表は年式帯×走行距離帯ごとの中央値です。自分のファイターに近いマスを見ると、より実態に近い目安がつかめます。
| 年式\走行距離 | 〜10万km | 10〜30万km | 30万km〜 |
|---|---|---|---|
| 新しめ(2018年〜) | 918万円 (24台) |
689万円 (8台) |
682万円 (5台) |
| やや古(2013-2017) | 469万円 (3台) |
499万円 (15台) |
389万円 (27台) |
| 古(〜2012) | 506万円 (5台) |
391万円 (10台) |
352万円 (29台) |
同じファイターでも「新しめ(2018年〜)・〜10万km」は中央値918万円、「古(〜2012)・30万km〜」は352万円と、条件次第で約2.6倍の開きがあります。ただし左下の「古い × 低走行(506万円)」が示すとおり、 古い年式でも走行が少なければ高めに残り 、右下の「古い × 過走行」でも352万円が踏みとどまる。20年前の個体でも底が抜けない、ファイターの息の長さがクロス集計にも表れています。
実際の掲載例(中古ファイター)
価格帯の異なる実例を抜粋しました(truck-bank.net掲載・取得日2026-06-14)。年式・走行・架装の組み合わせで価格がどう動くかの参考にしてください。1997年・36.8万kmのセルフローダーが360万円、2006年・32万kmの冷凍バンが462万円と、 古い年式や過走行でも架装次第で値が残る のがファイターの実態です。
| 年式 | 架装 | 走行距離 | 掲載価格 |
|---|---|---|---|
| 2013年 | アルミウィング | 690,000km | 2,618,000円 |
| 1997年 | セルフローダー | 368,000km | 3,608,000円 |
| 2006年 | 冷凍バン | 320,000km | 4,620,000円 |
| 2014年 | クレーン | 403,000km | 5,280,000円 |
| 2025年 | ダンプ | 1,000km | 7,700,000円 |
| 2025年 | バス | 1,000km | 11,500,000円 |
ファイターを安く売らないためのポイント
ここまでの実データと中古トラック市場の構造から、ファイターで損をしないための要点を整理します。
- 架装の価値をきちんと評価してもらう。 ファイター相場の核心は架装です。コンテナ車は中央値880万円と平ボディ(369万円)の2倍以上で、クレーン・冷凍機・パワーゲートなどの装備も値に乗ります。架装や付属品は申告しないと査定で見落とされがちなので、稼働状態とあわせて必ず伝えてください。
- 国内・輸出の両方の販路を持つ業者に出す。 ファイターは中距離配送・建設という国内現役需要と、東南アジア・アフリカ向けの輸出需要の 両輪 で値が支えられます。国内再販に強い業者と輸出ルートを持つ業者では評価軸が違うため、両方に当たると上限が見えます。一般の買取業者は仕入れた車を業者間オークションに転売し、落札・成約手数料と中間マージンを引いた額が査定の上限になりますが、自社で海外へ直接売る販路を持つ業者はその分を査定額に上乗せできます。
- 複数社で相見積もりを取る。 1社だけでは販路の差や相場無知につけ込まれます。本ページの中央値・レンジを把握したうえで複数社を比較するのが、安売りを避ける最も確実な方法です。
- 円安局面で動く。 日本の中古車輸出は2025年に約171万台で3年連続過去最高となり、円安は輸出経由で買取価格を押し上げます。古い年式や過走行の個体ほど輸出需要の比重が高いため、1ドル150円超のような円安は売り時のサインになりやすいです。
必要書類や売却の流れ、業者の選び方はトラック買取業者おすすめ比較にまとめています。
よくある質問
Q. 三菱ふそうファイターの買取相場はいくらですか?
A. 2026年6月時点の掲載価格(126台)では中央値476万円・平均559万円・レンジ150万〜1,488万円。2006年式から2026年式まで約20年分が流通し、古い年式でも一定の値がつきます。買取価格の目安は掲載価格から費用・利益を引いた 286万〜381万円 前後ですが、架装と売り先で上下します。
Q. ファイターはどの架装が高く売れますか?
A. コンテナ車が中央値880万円(13台)と突出し、クレーン528万円、セルフローダー361万円と続きます。中型4tは架装の汎用性が魅力で、どの架装を載せているかが年式・走行距離以上に査定額を左右することがあります。
Q. 走行距離が多いファイターでも売れますか?
A. 売れます。今回の126台で走行50万km超は29台(約23%)と、大型ほど過走行に偏っていません。中距離配送・建設の国内現役需要が厚く、過走行帯でもレンジ上限は1,298万円と高め。国内需要と輸出の両方が値を下支えします。
Q. 年式が古いファイターでも買い取ってもらえますか?
A. はい。2006年式でも中央値369万円前後が残り、約20年分が現役で流通する息の長い定番です。古い年式は国内の中距離配送・建設需要に加え、東南アジア・アフリカ向け輸出が中心になりますが、エンジン・架装が使えれば十分値がつきます。なお発表ベースの予定では、三菱ふそうは2026年内にファイターの自社生産を終了し、以後は日野レンジャーのOEM供給へ切り替える見込みとされ、現行までのファイターは 「ふそう自社製の中型」として一区切りになる世代 です。
Q. ファイターを安く売らないにはどうすればよいですか?
A. 架装をきちんと評価してもらうことが第一です。あわせて国内・輸出両方の販路を持つ業者に出し、複数社で相見積もりを取り、円安局面を狙うのが有効です。中古車輸出は2025年に171万台で過去最高、円安は買取価格の追い風です。
まとめ
中古ファイター126台の中央値は 476万円 (平均559万円・レンジ150万〜1,488万円)。最大の特徴は 2006年〜2026年の約20年分が現役で流通する息の長さ — 中距離配送・建設という国内需要と海外輸出の両輪が、古い個体でも買い手をつけ続けているためです。もうひとつの鍵は架装で、 コンテナ車は中央880万円と平ボディの2倍以上 。だからこそファイターは、 架装の価値を正しく評価できる業者に・国内と輸出の両方の販路で・複数社比較で 売るのが鉄則。古くても過走行でも諦めず、まず無料査定で見積もりを比べてください。
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出典・データについて
- 相場データ : truck-bank.net 掲載の中古三菱ふそうファイター 126台分(取得日 2026-06-14)を相場ナビ編集部が独自集計。掲載価格であり買取保証額ではありません。
- 中古車・中古トラックの輸出動向 : 財務省貿易統計/JUMVEA(日本中古自動車輸出業協同組合)、JETRO「中東向け自動車輸出」。日本の中古車輸出は2025年に約171万台で3年連続過去最高。
- 車格・車種で買い手の国が違う仕組み : 中型・小型は東南アジアの中距離・軽積載需要、大型・ダンプはアフリカの長距離・建設需要が中心。過走行・低年式でも新興国で「丈夫な現役車両」として需要があります(everycar、JETRO ほか業界公開情報)。
- 過走行・不動車に値がつく仕組み : 各買取・輸出業者の公開情報、環境省 自動車リサイクル関連資料(中古部品の海外輸出)。
- 三菱ふそう・ファイターの沿革・2026年OEM移行(予定) : Wikipedia日本語「三菱ふそう・ファイター」「三菱ふそうトラック・バス」、Car Watch。初代1984年デビュー、固有AMT「INOMAT」、2003年三菱自動車から分社独立・2005年ダイムラーが株式85%取得、2026年内に自社生産を終了し日野レンジャーのOEMへ移行する予定(日野・三菱ふそうが持株会社ARCHIONの下で統合予定)。OEM移行は発表ベースの予定であり、発効日・詳細は変動しうる段階です。
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