いすゞギガの買取相場|中古170台でわかる「過走行でも値が残る」理由【2026年9月】

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結論から :

  • いすゞギガの中古相場は、2026年9月に集計した中古流通 170台 で 中央値627万円 (25〜75パーセンタイルで470万〜980万円)。買取試算は概ね 376万〜502万円 前後
  • 流通の64%(109台)が走行50万km超。その中央値は550万円で、6月(548万円)から動いていない 。過走行ギガの輸出相場の底は安定している
  • 全体の中央値は660万→627万円と約5%下がったが、これは高年式の比率変化。 主力のアルミウィングは682万→779万円、トラクタは395万→460万円へ上昇
  • ダンプ(691万→585万円)・コンテナ車(888万→550万円)は下落

いすゞギガは、長距離・大量輸送を担ういすゞの大型トラック(10t)です。中古市場のギガには ひとつ際立った特徴 があります — 相場ナビ編集部が集計した流通中の170台のうち、 109台(約64%)が走行50万kmを超える過走行車 でした。つまり中古で出回るギガの大半は、国内基準では「値がつきにくい」とされる個体です。

それでも値がつくのは、大型トラックやダンプ・トラクタヘッドが アフリカ・中東(UAEを再輸出ハブとする)の長距離輸送・建設需要 で輸出され、過走行・低年式でも現地で「丈夫な現役車両」として走り続けるためです。だからギガは特に、 売り先が輸出ルートを持つかどうか で買取額が大きく変わる車種です。

この記事では、truck-bank.net の掲載価格を 2026年6月(157台)と9月(170台)の2回独自集計 し、ギガの相場を「いま」と「3か月の値動き」から、編集部の視点を添えてまとめます。掲載価格は売り手の希望価格で、買取価格はそこから業者の費用・利益を差し引いた水準が目安です。

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いすゞギガの中古相場(実データ170台・2026年9月)

区分 サンプル数 最安 25% 中央値 75% 最高
全体(2026年9月) 170台 198万円 470万円 627万円 980万円 2,860万円
参考: 全体(2026年6月) 157台 168万円 460万円 660万円 1,012万円 4,980万円

中央値は 627万円 。ただし分布は上に大きく振れており(75パーセンタイル980万円・最高2,860万円)、新車に近い高年式が一部を押し上げています。 実勢の主役は470万〜630万円台 、とりわけ流通の64%を占める過走行帯の550万円です。買取価格はこの掲載価格から業者の費用・利益を引いた水準(編集部試算で概ね 376万〜502万円 )が目安ですが、後述のとおり売り先で上下します。

6月→9月の値動き——過走行帯は動かず、ウィングとトラクタが上げた

同じ方法で3か月前に集計した157台と比べると、全体の中央値は 660万円から627万円へ約5%下落 しました。ただし、これは相場全体が下がったという意味ではありません。掲載在庫は591台から644台へ増えています。

区分 6月 中央値(台数) 9月 中央値(台数) 変化
走行 50万km〜 548万円(98台) 550万円 (109台) 横ばい
走行 30〜50万km 902万円(22台) 1,190万円 (28台) ▲288万円(高年式増)
アルミウィング 682万円(65台) 779万円 (60台) ▲97万円
トラクタ 395万円(10台) 460万円 (21台) ▲65万円
ダンプ 691万円(25台) 585万円 (19台) ▼106万円
コンテナ車 888万円(11台) 550万円 (10台) ▼338万円
冷凍バン 489万円(10台) 980万円 (22台) ▲491万円(高年式増)

流通の3分の2を占める過走行帯(50万km超)の中央値は548万→550万円で動いていません 。ギガの輸出相場の底は、この3か月安定していたということです。全体の中央値が下がったのは、6月に多かった超高額の個体(4,980万円のクレーン等)が抜け、高年式の構成が変わったためです。

架装別では、 主力のアルミウィング(60台)が97万円上がり、トラクタヘッド(21台)も65万円上がりました 。トラクタの上昇は同じ期間のUDクオン(405万→438万円)でも見られ、大型トラクタヘッドの需要が3か月で強まったことを示しています。逆にダンプとコンテナ車は下がりました。冷凍バンの上昇は2023年式以降の高年式が多く入った影響で、冷凍バンそのものの相場が倍になったわけではありません。

この比較は掲載価格の集計値の比較で、在庫の入れ替わりが大きいため目安です。

年式別の買取相場(2026年9月)

年式 サンプル数 最安 中央値 最高
2025年 6台 2,030万円 2,068万円 2,860万円
2024年 3台 2,330万円 2,330万円 2,380万円
2023年 16台 1,418万円 1,908万円 1,991万円
2021年 12台 878万円 988万円 1,738万円
2020年 10台 561万円 968万円 1,710万円
2019年 10台 498万円 637万円 988万円
2018年 10台 330万円 614万円 2,748万円
2017年 16台 250万円 537万円 1,098万円
2016年 16台 269万円 573万円 935万円
2015年 12台 398万円 539万円 2,271万円
2014年 19台 250万円 550万円 770万円
2013年 11台 220万円 395万円 658万円
2012年 5台 298万円 372万円 550万円
2011年 4台 248万円 265万円 660万円
2006年 6台 297万円 373万円 580万円
2005年 3台 430万円 480万円 823万円

年式の境目は 2020年 です。2020年式以降は中央値968万円超(2023年式以降は1,900万円超で新車に近い)、2019年式以前は395万〜637万円の帯に収まります。 流通の中心は2014〜2017年式(63台)で、中央値537万〜573万円 。2006年式でも373万円が残っており、年式が古くても底が抜けないのが大型の特徴です(単年ごとの増減は架装やサンプル数の影響で前後します)。

走行距離別の買取相場 — ギガ相場の核心

ギガの相場を理解する鍵はここです。集計した170台のうち 109台(64%)が「50万km〜」に集中 し、その中央値は550万円・上限は1,710万円でした。一般の乗用車なら50万km超はほぼ値がつきませんが、 ギガは過走行帯でも下げ止まり、しかもその水準が3か月動いていない 。これは大型トラックの海外需要(長距離稼働・部品取り・現地再生)が相場を下支えするためで、ギガという車種ならではの構造です。

走行距離 サンプル数 最安 中央値 75% 最高
〜10万km 9台 373万円 2,068万円 2,748万円 2,860万円
10〜30万km 24台 372万円 1,562万円 1,908万円 2,380万円
30〜50万km 28台 198万円 1,190万円 1,958万円 2,330万円
50万km〜 109台 198万円 550万円 737万円 1,710万円

30万km以下の帯は2023年式以降の高年式が多く、実質的に「新車に近いギガ」の相場です。使ったギガを売る人の目安は 50万km超の550万円 と、次のクロス集計の「やや古・30万km〜」(535万円)です。

ボディ形状(架装)別の買取相場(2026年9月)

ボディ形状 サンプル数 最安 中央値 75% 最高
アルミウィング 60台 248万円 779万円 1,122万円 2,189万円
冷凍バン 22台 220万円 980万円 1,958万円 2,860万円
トラクタ 21台 297万円 460万円 578万円 1,190万円
ダンプ 19台 350万円 585万円 680万円 1,562万円
コンテナ車 10台 198万円 550万円 635万円 2,750万円
ミキサー車(生コン車) 7台 198万円 715万円 798万円 1,418万円
平アルミブロック 6台 265万円 495万円 506万円 1,606万円
クレーン 4台 451万円 540万円 550万円 1,930万円
トレーラー 4台 522万円 680万円 1,710万円 2,748万円
深ダンプ 4台 430万円 548万円 593万円 770万円

架装別では 冷凍バン(980万円・高年式が多い) と アルミウィング(779万円・60台の主力) が上位で、 トラクタヘッド(460万円) が最も低めでした。トラクタは車体だけで架装がないため価格が抑えられますが、9月は6月から65万円上がっています。

6月版で「クレーン1,672万円と突出」と書いたのは、4,980万円の個体を含む7台の小サンプルによるもので、9月のクレーンは4台・540万円です。 台数が少ない架装の中央値は個体差で大きく振れる ため、クレーン・トレーラー等は目安程度に見てください。 お持ちのギガの架装は、年式や走行距離以上に査定額を左右します。

年式×走行距離で見る相場(クロス集計・2026年9月)

年式\走行距離 〜10万km 10〜30万km 30万km〜
新しめ(2018年〜) 2,068万円
(8台)
1,798万円
(11台)
950万円
(50台)
やや古(2013-2017) — 680万円
(8台)
535万円
(66台)
古(〜2012) 373万円
(1台)
506万円
(5台)
400万円
(21台)

台数のほとんどが右側(30万km〜)に固まっているのが分かります。最も台数が多い「やや古・30万km〜」(66台・535万円)は6月の540万円から横ばい、「新しめ・30万km〜」(50台・950万円)も945万円から横ばいで、 過走行帯はどの年式帯でも3か月動いていません 。注目すべきは右下 — 古い×過走行(〜2012・30万km〜)でも400万円が残る こと。年式の新しさと低走行が価格を押し上げる一方、底が抜けないのがギガ(大型)の特徴です。

実際の掲載例(中古ギガ・2026年9月)

価格帯の異なる実例を抜粋しました(truck-bank.net掲載・取得日 2026-09-28)。

年式 架装 走行距離 車検 掲載価格
2011年 平アルミブロック 866,000km 車検切 265万円
2017年 トラクタ 408,000km 2026年12月まで 470万円
2017年 冷凍バン 861,000km 抹消 629万円
2021年 アルミウィング 790,000km 抹消 924万円
2023年 アルミウィング 294,000km 車検切 1,716万円
2024年 冷凍バン 335,000km 抹消 2,330万円

2017年式・走行86万kmの冷凍バンに629万円、2021年式・79万kmのアルミウィングに924万円と、 走行80万kmを超えても数百万円がつく のがギガ相場の実態です。なお掲載車の約半数(91台)が「抹消」、残りは車検付きで流通しています。

いすゞギガを安く売らないための3つのポイント

ここまでの実データと中古トラック市場の構造から、ギガで損をしないための要点は次の3つです。

  1. 輸出ルートを持つ業者に出す。 一般の買取業者は仕入れたギガを業者間オークションに転売するため、落札・成約手数料(大手USSの例で計約3万円)と中間マージンを引いた額が査定の上限になります。自社で海外へ直接売る販路を持つ業者は、その分を査定額に上乗せできます。過走行・大型が主流のギガでは、この 販路の差が特に効きます。
  2. 過走行・不動でも諦めない。 走行50万km超でも中央値550万円がつき、その水準は3か月動いていません。エンジン・架装が使えれば部品取り・輸出で値がつくため、不動車・事故車でも輸出/部品系の業者に査定を出す価値があります。「走行が多いから」と一律に減額する業者には、この数字を示してください。
  3. 円安局面で動く。 日本の中古車輸出は2025年に約171万台で3年連続過去最高となり、円安は輸出経由で買取価格を押し上げます。1ドル150円超のような円安は、ギガのような輸出主体の車種にとって売り時のサインです。

そして共通の鉄則は 複数社の相見積もり 。1社だけでは販路の差や相場無知につけ込まれます。必要書類や売却の流れ、業者の選び方はトラック買取業者おすすめ比較にまとめています。

よくある質問

Q. いすゞギガの買取相場はいくらですか?
A. 2026年9月取得の掲載価格(170台)では中央値627万円・25〜75パーセンタイル470万〜980万円。流通の64%を占める走行50万km超は550万円です。買取価格の目安は掲載価格から費用・利益を引いた 376万〜502万円 前後ですが、売り先が輸出ルートを持つかで上下します。

Q. ギガの相場は最近上がっていますか、下がっていますか?
A. 全体の中央値は660万→627万円で約5%下がりましたが、流通の64%を占める50万km超は548万→550万円で横ばいでした。主力のアルミウィング(682万→779万円)とトラクタ(395万→460万円)は上がり、ダンプ(691万→585万円)とコンテナ車(888万→550万円)は下がりました。サンプルの入れ替わりが大きいため目安です。

Q. 走行50万kmを超えたギガでも売れますか?
A. 売れます。集計の64%(109台)が50万km超で、その中央値は550万円・上限1,710万円。6月からほぼ変わらず、過走行帯の相場は安定しています。大型トラックは海外の長距離・建設需要や部品取りが下支えするため、過走行でも下げ止まる傾向です。

Q. ギガはどの架装が高く売れますか?
A. 冷凍バン(980万円・高年式が多い)、アルミウィング(779万円)が上位で、トラクタヘッド(460万円)が最も低めでした。6月版の「クレーン1,672万円」は4,980万円の個体を含む小サンプルによるもので、9月は4台・540万円です。台数の少ない架装は個体差で振れるため目安程度に見てください。

Q. ギガはいつ売るのが得ですか?
A. 円安局面が有利です。中古車輸出は2025年に171万台で過去最高、円安は買取価格を押し上げます。為替ニュースを売り時の判断材料に。過走行帯の相場はこの3か月安定しているので、売り急ぐ必要はありませんが待つ理由もありません。

Q. 動かない・故障したギガは買取対象ですか?
A. 対象です。部品取り・輸出前提で買い取る業者があり、レッカー無料なら自走不能でも引き取り可能。詳しくは動かないトラックでも売れる?をご覧ください。

まとめ

2026年9月の中古ギガ170台の中央値は 627万円 (25〜75パーセンタイル470万〜980万円)。最大の特徴は 流通の64%が走行50万km超で、その中央値550万円が3か月動いていない こと — 大型トラックの輸出需要が相場の底を支えているためです。主力のアルミウィングとトラクタは上がり、ダンプ・コンテナ車は下がりました。だからこそ、ギガは 輸出ルートを持つ業者に・過走行帯の数字を示して・円安局面で・複数社比較で 売るのが鉄則。過走行や不動でも諦めず、まず無料査定で見積もりを比べてください。

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出典・データについて

  • 相場データ : truck-bank.net 掲載の中古いすゞギガの販売価格を、2026年6月14日(157台・掲載在庫591台)と2026年9月28日(170台・掲載在庫644台)の2回、相場ナビ編集部が独自集計。掲載価格であり買取保証額ではありません。6月と9月の比較は掲載価格の集計値の比較で、同一車両の値動きではありません。
  • 中古車・中古トラックの輸出動向 : 財務省貿易統計/JUMVEA(日本中古自動車輸出業協同組合)、JETRO「中東向け自動車輸出」(トラック・バス仕向けでUAEが世界1位)。
  • 過走行・不動車に値がつく仕組み : 各買取・輸出業者の公開情報、環境省 自動車リサイクル関連資料(中古部品の海外輸出)。
  • 買取目安レンジは掲載価格に一般的な買取係数(60〜80%)を乗じた編集部の推定で、実額は各業者の査定で決まります。データの収集・集計方法は相場データについてをご覧ください。
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