UDクオンの買取相場|尿素SCR世界初・日産ディーゼル→ボルボ→いすゞの来歴と中古142台の実データ【2026年9月】

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クオンは、買取相場を語る前に 来歴そのものが他のどの大型トラックとも違う 一台です。前身は日産ディーゼル工業 ── 2010年にUDトラックスへ社名を変え、資本も日産傘下からボルボ(2007年に約96%取得)へ、そして 2021年4月にはいすゞの傘下 へと渡ってきました。日本の大型トラックで、これだけ親会社が入れ替わったブランドは他にありません。

技術面のクオンは、もっと尖っています。2004年11月にビッグサムの後継として15年ぶりのフルモデルチェンジで登場した初代クオンは、 世界で初めて大型トラックに尿素SCR触媒を採用 し、平成17年排ガス規制にいち早く適合しました。固有のAMT「 ESCOT 」(現行は12段)を備え、2017年からの2代目では 国産大型トラックで初めて全輪ディスクブレーキを標準化 しています。排ガス・変速・制動のいずれでも「UDが先に手を付けた」装備が並ぶ、技術志向のブランドです。

そして今、クオンとライバルのいすゞギガの関係は転機を迎えています。 2025年春から、単車系の7速MT車などの一部グレードがいすゞギガをベースにしたOEM供給へ切り替わりました。 上位グレードやESCOT搭載の12速AMT車は従来どおりクオンの自社生産が続いており、 自社開発の世代とギガOEMの世代が混在 しています。クオンとギガは別物ですが、いままさに一部で「同じ血」が混じり始めている ── これは中古を見るうえでも知っておきたい変化です。

その素性が、相場にも表れます。相場ナビ編集部が集計した流通中の142台のうち 101台(約71%)が走行50万km超 でしたが、尿素SCR・ESCOT・ディスクブレーキでタフに走り切る設計と、長距離・輸出での評価の高さゆえに、過走行帯でも中央値398万円が残っています。この記事では、truck-bank.net の掲載価格を 2026年6月(166台)と9月(142台)の2回独自集計 し、クオンの相場を「いま」と「3か月の値動き」から、編集部の視点を添えてまとめます。掲載価格は売り手の希望価格で、買取価格はそこから業者の費用・利益を差し引いた水準が目安です。

PR過走行や古いクオンでも、海外の輸出需要があるため値がつくことがあります。実際の買取額は車両ごとに変わるので、まず査定額を確認するのが確実です。相見積もり歓迎の 中古トラック買取【Bee Truck】 は無料の出張査定(故障車もOK)に対応しています。

UDクオンの中古相場(実データ142台・2026年9月)

区分 サンプル数 最安 25% 中央値 75% 最高
全体(2026年9月) 142台 198万円 360万円 438万円 605万円 1,853万円
参考: 全体(2026年6月) 166台 143万円 330万円 462万円 589万円 1,877万円

中央値は 438万円 。分布は上に振れており(75パーセンタイル605万円)、高年式や人気架装が一部を押し上げています。使ったクオンを売る人の目安は、 流通の71%を占める過走行帯の398万円 です。買取価格はこの掲載価格から業者の費用・利益を引いた水準(編集部試算で概ね 263万〜350万円 )が目安ですが、輸出での評価が高いクオンでは 売り先が輸出ルートを持つかどうか で実額が大きく動きます。また同じ「クオン」でも、自社開発の世代か、2025年以降の一部ギガOEM世代かでグレードの性格が分かれる過渡期にある点も、頭の片隅に置いておくとよいでしょう。

6月→9月の値動き——ウィングは下げ、トラクタは上げて「最多架装」に

同じ方法で3か月前に集計した166台と比べると、 中央値は462万円から438万円へ約5%下落 しました。掲載在庫は462台から469台でほぼ横ばいです。在庫が増えていないのに下がった、という点で需要側の変化と読めます。

区分 6月 中央値(台数) 9月 中央値(台数) 変化
走行 50万km〜 439万円(116台) 398万円 (101台) ▼41万円
走行 30〜50万km 489万円(35台) 548万円 (29台) ▲59万円
アルミウィング 495万円(57台) 416万円 (52台) ▼79万円
トラクタ 405万円(42台) 438万円 (47台) ▲33万円・最多架装に
ダンプ 438万円(8台) 462万円 (13台) ▲24万円
冷凍バン 448万円(16台) 475万円 (6台) ▲27万円(台数少)

最も目立つのは 主力のアルミウィングの下落(▼79万円) と トラクタの上昇(▲33万円) です。トラクタは台数も42台から47台へ増えて、アルミウィングを抜いて最多の架装になりました。同じ期間にいすゞギガのトラクタも395万→460万円へ上がっており、 大型トラクタヘッドの需要が3か月で強まった ことがうかがえます。一方、 過走行帯(50万km超)は439万→398万円へ下落 し、ギガの過走行帯(548万→550万円・横ばい)と比べてクオンは弱含みでした。

この比較は掲載価格の集計値の比較で、在庫の入れ替わりが大きいため目安です。それでも 「クオンはいまトラクタが強く、ウィングと過走行帯が弱い」 という構図は、売り手にとって架装ごとに戦略を変える材料になります。

年式別の買取相場(2026年9月)

年式 サンプル数 最安 中央値 最高
2023年 9台 572万円 990万円 1,853万円
2022年 8台 396万円 592万円 891万円
2021年 15台 396万円 548万円 998万円
2020年 10台 383万円 544万円 880万円
2019年 16台 278万円 460万円 1,648万円
2018年 15台 198万円 398万円 1,430万円
2017年 20台 240万円 363万円 724万円
2016年 10台 198万円 304万円 869万円
2015年 10台 198万円 306万円 933万円
2014年 6台 231万円 340万円 495万円
2013年 4台 306万円 535万円 812万円
2012年 4台 292万円 370万円 412万円
2011年 4台 253万円 339万円 726万円
2010年 4台 300万円 363万円 438万円

年式の境目は 2017年(2代目クオンの登場) で、2020年式以降は544万円超、2017〜2019年式は363万〜460万円、2016年式以前は300万〜370万円の帯です。流通の中心は 2017〜2021年式(76台) 。2019年式(515万→460万円)・2018年式(449万→398万円)が6月から下がっており、 2代目前期の過走行帯が今回の下げの中心 です。乗用車ほど年式で急落しないのは、過走行帯が広く下支えしているためです。

走行距離別の買取相場 — クオン相場の核心

クオンの相場を理解する鍵はここです。集計した142台のうち 101台(約71%)が「50万km〜」に集中 し、その中央値は398万円・上限は880万円でした。50万km超が7割というのは、大型トラックの中でも過走行寄りの構成で、 クオンの中古は「過走行が標準仕様」 だと言えます。それでも中央値398万円が残るのは、冒頭で触れたクオンの素性 ── 大型初の尿素SCR、自社AMTのESCOT、2代目の全輪ディスクブレーキ標準化といった、長距離をタフに走り切る設計が効いているからです。 耐久性で評価されるクオンは過走行でも海外で「丈夫な現役車両」として需要があり 、その輸出需要(長距離稼働・部品取り・現地再生)が過走行帯の底を支えています。

走行距離 サンプル数 最安 中央値 75% 最高
10〜30万km 10台 462万円 791万円 924万円 1,595万円
30〜50万km 29台 295万円 548万円 726万円 1,648万円
50万km〜 101台 198万円 398万円 495万円 880万円

走行が進むほど中央値は下がりますが(10〜30万kmの791万円→50万km〜の398万円)、 底は抜けず、レンジ上限は過走行帯でも880万円 と高めです。ただし過走行帯は6月の439万円から41万円下がっており、同じ大型のギガ(550万円・横ばい)と比べると弱含みです。過走行のクオンを「もう値がつかない」と決めつけるのは誤解ですが、 寝かせて上がる局面でもない ことは押さえておいてください。

ボディ形状(架装)別の買取相場(2026年9月)

ボディ形状 サンプル数 最安 中央値 75% 最高
アルミウィング 52台 198万円 416万円 603万円 1,595万円
トラクタ 47台 198万円 438万円 548万円 1,498万円
ダンプ 13台 360万円 462万円 650万円 858万円
冷凍バン 6台 363万円 475万円 548万円 998万円
クレーン 5台 546万円 812万円 933万円 1,853万円
平アルミブロック 4台 231万円 292万円 297万円 605万円

架装別では「クレーン」が中央値812万円と最も高く(5台と少ないため目安)、「平アルミブロック」は292万円と低めでした。注目は トラクタ(438万円)がアルミウィング(416万円)を上回った ことです。6月はウィング495万円・トラクタ405万円でウィングが上でしたが、9月に逆転しました。クオンはESCOT搭載のトラクタヘッドが長距離輸送で評価されており、ヘッド需要の高まりが直接効いています。 お持ちのクオンがトラクタなら、いまは売り手に有利な局面です。

年式×走行距離で見る相場(クロス集計・2026年9月)

年式\走行距離 〜10万km 10〜30万km 30万km〜
新しめ(2018年〜) 812万円
(2台)
791万円
(10台)
484万円
(62台)
やや古(2013-2017) — — 362万円
(50台)
古(〜2012) — — 386万円
(18台)

表を見ると、台数のほとんどが右側(30万km〜)に固まっているのが分かります — クオンは年式を問わず過走行で流通する車種だからです。「新しめ・30万km〜」(62台・484万円)は6月の515万円から下がり、「やや古・30万km〜」(50台・362万円)は340万円から上がりました。注目は右下 — 古い×過走行(〜2012・30万km〜)でも386万円が残る こと。底が抜けないのが、長距離・輸出に強いクオンの特徴です。

実際の掲載例(中古クオン・2026年9月)

価格帯の異なる実例を抜粋しました(truck-bank.net掲載・取得日 2026-09-28)。走行60万〜90万kmの過走行でも数百万円がついている例が並ぶのが、クオン相場の実態です。

年式 架装 走行距離 車検 掲載価格
2018年 トラクタ 663,000km 2027年3月まで 238万円
2014年 ダンプ 921,000km 車検切 360万円
2014年 ダンプ 577,000km 2027年8月まで 437.8万円
2022年 トラクタ 285,000km 抹消 569万円
2022年 アルミウィング 647,000km 抹消 798万円
2024年 トラクタ 159,000km 2027年6月まで 1,498万円

2014年式・走行92万kmのダンプに360万円、2022年式・64.7万kmのアルミウィングに798万円と、 走行が伸びても架装と年式で値が残る のがクオンです。なお掲載車の約7割(96台)は「抹消」状態で流通しています。

UDクオンを安く売らないための3つのポイント

尿素SCR・ESCOTで耐久に振り、輸出で評価が高い ── そんなクオンの素性をふまえると、損をしないための要点は次の3つに絞れます。

  1. 自分のクオンが「どの世代・グレード・架装か」を伝える。 クオンは2004年以来の自社開発をベースにしつつ、2025年春からは単車系の7速MT車など一部グレードがいすゞギガのOEMに切り替わり、 自社開発世代とギガOEM世代が混在 しています。上位グレードやESCOT(12段AMT)搭載車は従来どおりクオンの自社生産で、装備も中古での見られ方も違います。そして9月のデータが示すとおり、 トラクタは上げ・ウィングは下げ と架装で局面が違います。査定では年式・型式だけでなく「ESCOT搭載か」「単車かトラクタか」まで正確に伝えると、世代・架装相応の評価がつきやすくなります。
  2. 輸出ルートを持つ業者に出す。 一般の買取業者は仕入れたクオンを業者間オークションに転売するため、落札・成約手数料(大手USSの例で計約3万円)と中間マージンを引いた額が査定の上限になります。自社で海外へ直接売る販路を持つ業者は、その分を査定額に上乗せできます。過走行50万km超が7割を占めるクオンは、国内再販より輸出が値の出口になりやすく、 この販路の差が特に効きます。 査定を頼むときは「自社輸出・直販ルートがあるか」を確認してください。
  3. 過走行・不動でも諦めず、ただし寝かせない。 走行50万km超でも中央値398万円・上限880万円がつくのがクオンです。耐久装備で評価されるクオンはエンジン・架装が使えれば部品取り・現地再生でも値がつくため、不動車・事故車でもまず輸出/部品系の業者に査定を出す価値があります。一方で過走行帯はこの3か月で41万円下がっており、待って上がる局面ではありません。日本の中古車輸出は2025年に約171万台で3年連続過去最高、円安は輸出経由で買取価格を押し上げるため、円安局面は売り時のサインになりやすいです。

そして共通の鉄則は 複数社の相見積もり 。1社だけでは販路の差や相場無知につけ込まれます。必要書類や売却の流れ、業者の選び方はトラック買取業者おすすめ比較にまとめています。

よくある質問

Q. UDクオンの買取相場はいくらですか?
A. 2026年9月取得の掲載価格(142台)では中央値438万円・25〜75パーセンタイル360万〜605万円。流通の71%を占める走行50万km超は398万円です。買取価格の目安は掲載価格から費用・利益を引いた 263万〜350万円 前後ですが、売り先が輸出ルートを持つかで上下します。

Q. クオンの相場は最近上がっていますか、下がっていますか?
A. 全体では下がっています。中央値は462万→438万円、過走行帯は439万→398万円、主力のアルミウィングは495万→416万円へ下落。一方、トラクタは405万→438万円へ上がり最多架装になりました。ギガのトラクタも同じ期間に上がっており、大型ヘッド需要の強まりが背景です。サンプルの入れ替わりが大きいため目安です。

Q. 走行50万kmを超えたクオンでも売れますか?
A. 売れます。集計の71%(101台)が50万km超で、その中央値は398万円・上限880万円。大型初の尿素SCR・ESCOT・全輪ディスクブレーキ(2代目)など耐久に振った素性で、過走行でも海外で「丈夫な現役車両」として需要があります。ただし6月から41万円下がっており、寝かせて上がる局面ではありません。

Q. クオンといすゞギガはOEMで同じ車になったのですか?
A. 全車ではなく一部です。UDは2021年4月にいすゞ傘下となり、2025年春から単車系の7速MT車など一部グレードがギガベースのOEMに切り替わりました。上位グレードやESCOT(12段AMT)搭載車はクオンの自社生産が続き、自社開発世代とギガOEM世代が混在しています。

Q. クオンはどの架装が高く売れますか?
A. クレーンが中央値812万円(5台)と最も高く、平アルミブロックは292万円でした。主力2架装ではトラクタ438万円がアルミウィング416万円を上回り、9月に逆転しました。特装車は架装に価値があるため高値がつきやすいです。

Q. クオンはいつ売るのが得ですか?
A. トラクタは需要が強い今が有利です。ウィング・過走行帯は下げ局面なので、売ると決めたら寝かせないのが得策。円安は輸出経由で買取価格を押し上げるため、為替ニュース(1ドル150円超など)も売り時の判断材料になります。

Q. 動かない・故障したクオンは買取対象ですか?
A. 対象です。部品取り・輸出前提で買い取る業者があり、レッカー無料なら自走不能でも引き取り可能。詳しくは動かないトラックでも売れる?をご覧ください。

まとめ

クオンは、日産ディーゼル→ボルボ→いすゞと親会社を渡り、 大型初の尿素SCR・ESCOT・全輪ディスクブレーキ で耐久に振ってきた技術志向の大型トラックです。2025年からは一部グレードがいすゞギガのOEMに切り替わり、自社開発世代と混在する過渡期にもあります。2026年9月の中古142台の中央値は 438万円 (25〜75パーセンタイル360万〜605万円)で6月から約5%下落。 流通の71%が走行50万km超でも398万円が残る 一方、その過走行帯とアルミウィングは下がり、 トラクタは上がって最多架装 になりました。だからこそクオンは、 自分の世代・グレード・架装を正しく伝え・輸出ルートを持つ業者に・トラクタは強気に、ウィングと過走行帯は寝かせずに・複数社比較で 売るのが鉄則。まず無料査定で見積もりを比べてください。

👉 トラック買取業者を比較してUDクオンを無料査定する »/業者3社の使い分け »

なお、UDの中型(4t)をお持ちの場合はUDコンドルの買取相場を参照してください。大型のクオンとは相場構造が異なります。

PRここまでの相場は「目安」です。クオンの実額は年式・走行距離・架装・売り先で大きく動くため、最後は査定額の比較で決まります。トラック・重機・農機具・事故車まで対象の 中古トラック買取の【トラックファイブ】(年間買取13,000台以上・全国無料査定・即現金化も可)を、上のBee Truckとあわせた2社に出せば、言い値で損をするリスクを大きく減らせます。使い分けの詳細は業者3社の比較早見表へ。

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出典・データについて

  • 相場データ : truck-bank.net 掲載の中古UDクオンの販売価格を、2026年6月14日(166台・掲載在庫462台)と2026年9月28日(142台・掲載在庫469台)の2回、相場ナビ編集部が独自集計。掲載価格であり買取保証額ではありません。6月と9月の比較は掲載価格の集計値の比較で、同一車両の値動きではありません。ギガのトラクタ・過走行帯の数値は同日に同じ方法で集計したものです。
  • UDトラックス クオンの来歴・技術 : 「UDトラックス クオン」「UDトラックス(沿革)」Wikipedia日本語版、UDトラックス公式情報、Car Watch ほか(2004年11月登場/大型初の尿素SCR採用/自社AMT「ESCOT」/2代目で国産大型初の全輪ディスクブレーキ標準化/日産ディーゼル→2010年UDトラックス→ボルボ取得→2021年4月いすゞ傘下/2025年春から単車系7速MT車など一部グレードがいすゞギガのOEMに切替)。
  • 中古車・中古トラックの輸出動向 : 財務省貿易統計/JUMVEA(日本中古自動車輸出業協同組合)、JETRO「中東向け自動車輸出」(2025年の中古車輸出は約171万台で3年連続過去最高、トラック・バス仕向けでUAEが世界1位)。
  • 過走行・不動車に値がつく仕組み : 各買取・輸出業者の公開情報、環境省 自動車リサイクル関連資料(中古部品の海外輸出網)。
  • 買取目安レンジは掲載価格に一般的な買取係数(60〜80%)を乗じた編集部の推定で、実額は各業者の査定で決まります。データの収集・集計方法は相場データについてをご覧ください。
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