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コベルコ建機の中古油圧ショベルは、 SK55SRに代表される後方超小旋回(SR)の小型機が流通の主役 です。相場ナビ編集部が中古建機流通サイトの掲載価格 27台分 を独自集計したところ、SR系・小型機が件数の多くを占め、価格帯の入口がはっきり読み取れました(データ取得日 2026-06-14・出典 mascus.jp、国内中古のみ)。掲載価格は売り手の希望価格なので、 買取相場はここから業者の利益分を引いた水準 が目安です。この記事では、コベルコ特有の「SRが主力」「サンプルが小型寄りで年式・稼働の中央値が機格に振られる」という実データの読みどころから、年式・稼働時間・型式別の相場までを具体的に見ていきます。
メーカーを問わないユンボ・油圧ショベル全般の相場観と売り方の基本は、建機・重機買取の相場と業者比較にまとめています。本記事はコベルコ(SKシリーズ)に特化した各論です。
まず結論:コベルコ27台の相場サマリー
| 区分 | サンプル数 | 最安 | 25% | 中央値 | 75% | 最高 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全体 | 27台 | 121万円 | 176万円 | 269万円 | 341万円 | 690万円 |
中央値は 269万円 。中央の半分(25〜75パーセンタイル)が 176万円〜341万円 に収まり、最高は690万円でした。これは掲載(販売)価格の分布なので、 買取価格はこれより低く、編集部試算で概ね 162万円〜215万円 が目安 です(年式・稼働時間・型式・状態で大きく変わります)。
日立など他メーカーは20t級(ZX200クラス)が中央値を押し上げますが、コベルコの今回の集計はSR小型機が件数を占めるため、 「入口は買いやすく、大型が混ざると一気に上振れする」二層構造 になっているのが固有の特徴です。
コベルコ建機というメーカー——神戸製鋼グループの建機大手
コベルコ建機は 神戸製鋼所の100%子会社 (KOBELCOグループ)で、油圧ショベルを中心にクレーン・ミニホイールローダ・転圧機械を手がける建機メーカーです(公式会社情報より)。中古市場で効く持ち味は2つあります。
- 後方超小旋回(SR)の看板 :機体後部が旋回時にほとんどはみ出さない設計で、塀ぎわ・市街地解体・狭小現場で安全に振り回せる。都市部の解体・外構の買い手に指名需要が生まれやすい
- iNDr(Integrated Noise & Dust Reduction) :吸気口から排気口までを1つのダクトとして設計したコベルコ独自の低騒音・防じん冷却システム(2007年の後方超小旋回機SK225SRに初搭載)。国土交通省の超低騒音基準を満たす静粛性は 住宅地・夜間工事の現場価値 に直結する
つまりコベルコの中古機は「静かで、狭い場所に強い」機体として売り先が想像しやすい。査定でも SR・iNDrという固有の強みを評価できる業者に当てる ことが、編集部の見る限り最も素直に効きます。
SK型式の読み方——「SK+数字+サフィックス」で機格・仕様・世代が分かる
コベルコのショベルは型式名から多くが読み取れます。査定の電話で正確に伝えるために、この3点だけ押さえてください。
- SKの後の数字=クラス(トン級の目安) :公式リリースでもSK200は「20トン級」と表記されます。目安として読むと、SK55は5.5トン級のミニ、SK75は7.5トン級、SK260は26トン級の大型です
- SR/UR=旋回タイプ :SR=後方超小旋回、UR=超小旋回(公式製品区分)。SK55SRなら「5.5トン級の後方超小旋回機」
- ハイフン後の数字=モデルチェンジ世代 :SK200-9(生産終了)→ SK200-10(現行)のように、数字が大きいほど新しい世代です。大型はSK470-11・SK500LC-11など「-11」が現行。なお 2026年8月に20トン級の新型SK200(本体型式SK200-14)の発売が公式発表 されており、世代交代が進むと旧世代機の中古流通が増えて相場が動く可能性があります
実務では 型式プレートを写真に撮り、「SK55SR-7E」のようにサフィックスまでそのまま伝える のが最短です。世代(-6か-7か)で装備・規制対応が異なり、電話段階の概算精度が変わります。
コベルコの読みどころ①:流通主役は後方超小旋回(SR)
コベルコ建機の油圧ショベルは SKシリーズ が看板で、なかでも 後方超小旋回(SR) がブランドの代名詞です。SRは旋回時に機体後部が車体幅からほとんどはみ出さない設計で、 塀ぎわ・既存建物が残る市街地解体・狭小現場 で安全に振り回せるのが強み。今回の27台でも 流通最多はSK55SR(4台) で、SK45SR-6Eなど他のSR系も掲載例に並びます。
| 型式 | サンプル数 | 最安 | 中央値 | 最高 |
|---|---|---|---|---|
| SK 55 SR | 4台 | 121万円 | 152万円 | 224万円 |
| SK 75 | 3台 | 173万円 | 272万円 | 288万円 |
SK55SRの中古中央値は 152万円 (121万〜224万円)と、コベルコの中では 買いやすい入口価格帯 。一方でSK75(小型の標準機)は中央値272万円と、同じ「小型」でも用途・サイズが上がると価格が跳ねます。 SR=狭所特化という価値を理解する業者ほど、SK55SRクラスを適正に評価できる 点は、コベルコを売るうえで覚えておきたいポイントです。
SK75の買取相場——今回の集計では中央値272万円
「SK75」を名指しで調べている方向けに切り出すと、今回の集計ではSK75は 3台・中央値272万円(173万〜288万円) でした。現行モデルは後方超小旋回の SK75SR-7 で、SK55SRより一回り大きい7.5トン級(クラス表記の目安)。ミニでは足りず20t級では大きすぎる現場の中核サイズで、中古でも用途が広いぶん買い手がつきやすい型式です。台数が少ないため適正額の幅が読みにくく、 相見積もりの効果が特に出やすい クラスでもあります。
コベルコの読みどころ②:稼働時間より「機格の混在」が中央値を動かす
建機は走行距離ではなく 稼働時間(アワーメーター) が価値の核です。ただしコベルコの今回のサンプルでは、その読み方に注意が要ります。
| 稼働時間 | サンプル数 | 最安 | 中央値 | 最高 |
|---|---|---|---|---|
| 〜2,000h | 17台 | 121万円 | 221万円 | 420万円 |
| 2,000〜5,000h | 6台 | 160万円 | 317万円 | 690万円 |
一見すると「稼働が多いほど中央値が高い」という逆転に見えます(〜2,000hが221万円、2,000〜5,000hが317万円)。これは 高稼働帯にSK260など大型・高単価機が混ざったため で、稼働時間そのものより 機格(サイズ)の差 が効いた結果です。 同じ型式・同じサイズで比べれば、稼働時間が少ない個体ほど有利 という原則は変わりません。サンプルが27台と少ない(小型寄り)コベルコでは、年式・稼働の表を「同サイズ内での目安」として読むのが正しい使い方です。
年式別の相場(小サンプルゆえ機格の影響に注意)
| 年式 | サンプル数 | 最安 | 中央値 | 最高 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 7台 | 152万円 | 224万円 | 341万円 |
| 2023年 | 6台 | 137万円 | 206万円 | 272万円 |
| 2022年 | 5台 | 121万円 | 317万円 | 401万円 |
ここでも 2022年(5台)の中央値317万円が、より新しい2024年(224万円)を上回る 逆転が出ています。古い年式が高いわけではなく、2022年の少数サンプルに大型機(SK260など)が含まれたためです。 各年式は台数が少ないので、年式単独で価値を判断せず、型式・稼働時間と合わせて読む ことをおすすめします。
実際の掲載例(中古コベルコ建機ショベル)
価格帯の異なる実例を抜粋しました(mascus.jp・取得日2026-06-14)。SR系の小型から大型まで、価格が機格でどう開くかが分かります。
| 型式 | 年式 | 稼働時間 | 掲載価格 |
|---|---|---|---|
| SK 55 SR | 2024年 | 1,352h | 152万円 |
| SK 40 | 2022年 | 1,000h | 176万円 |
| SK 55 SR | 2024年 | 300h | 224万円 |
| SK 260 | 2022年 | 869h | 331万円 |
| SK45SR-6E | 2019年 | 993h | 420万円 |
同じSK55SR(2024年式)でも、稼働300hの個体は224万円、1,352hの個体は152万円と、 同型式・同年式なら稼働時間の差がそのまま価格差 に出ています(②で述べた「同サイズ内で比べる」と整合)。一方、2019年式・993hのSK45SR-6Eが420万円で掲載されているように、 年式が進んでいてもSR系の上位個体は高値で出る ことがあります。
コベルコの読みどころ③:ミニ〜小型主力ゆえ輸出が相場を下支え
建設機械は輸出主導のカテゴリーです。日本建設機械工業会(建機工)の2026年2月公表によると、 建設機械の出荷金額に占める輸出比率は約7割 (2025年度予測71%)、 油圧ショベルは出荷台数の約6割が海外向け (2025年度予測: 出荷100,760台のうち海外62,650台)。コベルコの流通主力であるSK55SR・SK40・SK45SRといった ミニ〜小型機は、まさにこの輸出成長セグメントと重なります 。だからこそ、稼働や年式が進んだ個体でも国内だけでなく海外向けの引き合いがあり、部品取り・再生も含めて値がつく余地が残ります。「古い・高稼働だから0円」と決めつけず、 輸出ルートを持つ業者にも当たる ことが、コベルコの小型機では特に効きます。
掲載価格と買取価格の違い・コベルコを高く売るコツ
掲載価格は販売価格なので、買取価格はそこから整備・保管・再販の費用と利益を引いた水準(おおむね6〜8割)が目安です。買取vs廃車の損得・必要書類・売却の進め方など 建機共通の基本は建機・重機買取の相場と業者比較 にまとめてあります(重複を避けここでは割愛)。
コベルコ固有のコツは次の3点です。
- SRの価値が分かる業者を選ぶ :SK55SRなど後方超小旋回は狭所特化の用途価値があり、それを理解する解体・狭所案件に強い業者ほど高く評価できる。
- 輸出ルートの有無を確認 :ミニ〜小型主力のコベルコは海外需要に乗りやすく、輸出/直販を持つ業者は高稼働・古い機体でも上振れしやすい。
- 流通台数が少ない型式ほど相見積もりが効く :SK55SR・SK75などは適正額の幅が読みにくく、複数社比較で差が出やすい。
よくある質問
Q. コベルコ建機の油圧ショベル(ユンボ)の買取相場はいくらですか?
A. 2026年6月時点の中古流通価格(mascus.jp掲載 27台)では中央値が269万円、中央の半分が176万円〜341万円、レンジは121万円〜690万円でした。買取価格はここから業者の利益分を引いた水準が目安で、編集部試算では概ね162万円〜215万円前後です(年式・稼働時間・型式・状態で変動)。
Q. コベルコの流通主役SK55SRなど後方超小旋回(SR)は需要がありますか?
A. あります。今回の27台でも流通最多はSK55SR(4台)で、SR(後方超小旋回)は機体後部が旋回時にほとんどはみ出さないため、市街地の解体や塀ぎわ・狭小現場で重宝されます。SK55SRの中古中央値は152万円(121万〜224万円)と、コベルコの中では買いやすい入口価格帯です。
Q. 稼働時間が短いほど高く売れますか?コベルコの実データではどうでしたか?
A. 単純に「短いほど高い」とは限りませんでした。今回の27台では〜2,000hの中央値が221万円なのに対し、2,000〜5,000hが317万円と逆転しています。これは高稼働帯にSK260など大型・高単価機が混ざったためで、稼働時間より機格(サイズ)の影響が大きく出た例です。同じ型式・同じサイズで比べれば、稼働時間が少ない個体ほど有利なのは変わりません。
Q. 稼働時間が多い・古いコベルコのショベルでも売れますか?
A. 売れます。コベルコの流通主力であるミニ〜小型ショベルは海外でも需要があり、建設機械は輸出比率が高いカテゴリーです。実データでも2019年式・高めの単価で掲載されている例があり、稼働や年式が進んでいても部品取り・再生・輸出を前提に値がつくことがあります。
Q. コベルコ建機のショベルを高く売るには?
A. 複数の専門業者で相見積もりを取るのが最も効果的です。とくにコベルコはSR後方超小旋回や解体仕様の特性を評価できる業者か、輸出ルートを持つ業者かで差が出ます。SK55SRのように流通台数が少ない型式は適正額の幅が読みにくいぶん、複数社比較の効果が大きく出ます。
Q. コベルコの「SK」の型式番号はどう読めばいいですか?
A. SKの後の数字がクラス(トン級の目安。公式リリースでSK200は20トン級)、SR=後方超小旋回・UR=超小旋回、ハイフン後の数字がモデルチェンジ世代です(例: SK55SR-7Eは5.5トン級・後方超小旋回・第7世代系)。査定では型式プレートの表記をサフィックスまでそのまま伝えると概算の精度が上がります。
Q. 動かない・故障したコベルコ建機のショベルは買取対象ですか?
A. 対象になります。エンジン・油圧系が不調でも、部品取りや輸出を前提に買い取る専門業者があります。まずは無料査定で確認しましょう。
まとめ
2026年6月時点のコベルコ建機の中古油圧ショベル相場は中央値 269万円 (中央の半分176万〜341万円・レンジ121万〜690万円・27台集計)。流通の主役は SK55SRなど後方超小旋回(SR)の小型機 で、入口は買いやすく、SK260のような大型が混ざると一気に上振れする二層構造でした。年式・稼働の中央値は機格の混在に振られるため、 同じ型式・サイズの中で読む のが正しい使い方です。買取目安は 162万円〜215万円 ですが売り先で大きく変わるので、SRの価値と輸出ルートが分かる業者を含め、まず無料査定で複数社を比較してください。
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出典・データについて(E-E-A-T)
- 相場データ :mascus.jp に掲載された中古コベルコ建機 油圧ショベルの販売価格 27台分 (取得日 2026-06-14・国内中古のみ、輸出向け・応相談を除く)を相場ナビ編集部が独自集計。掲載価格であり買取保証額ではありません。買取目安は販売価格に一般的な買取係数(60〜80%)を乗じた推定です。中央値・パーセンタイルは集計値、万円表示は概数に丸めています。集計方法は相場データについてをご覧ください。
- 会社情報・製品区分・iNDr :コベルコ建機公式サイト(会社情報 https://www.kobelco-kenki.co.jp/company/about ・製品ページ https://www.kobelco-kenki.co.jp/products/shovel/ ・iNDr解説 https://www.kobelco-kenki.co.jp/company/innovation/technology/indr )。SK200=20トン級の呼称と新型SK200(SK200-14・2026年8月発売)は公式プレスリリース(2026-05-15)に基づく。SK55SR・SK45SR-6E・SK75・SK260などの型式名は集計対象の掲載個体に実在したものです。
- 建設機械の輸出データ :日本建設機械工業会(建機工)会長記者会見資料(2026年2月17日公表)。出荷金額の輸出比率71%(2025年度予測)・油圧ショベル出荷100,760台中海外62,650台(同)。
- 本記事は買取価格を保証するものではありません。「100%」「確実にこの価格」といった断定は行わず、すべてレンジ(幅)で提示しています。
本記事の相場は mascus.jp に掲載された中古コベルコ建機油圧ショベルの販売価格 27台分(取得日 2026-06-14・国内中古のみ、輸出向け・応相談を除く)を相場ナビ編集部が独自集計したものです。掲載価格であり買取保証額ではありません。買取目安は販売価格に一般的な買取係数(60〜80%)を乗じた推定です。集計方法は相場データについてをご覧ください。

